今回は粒高(ツブ高)ラバーでの『ドライブに対してドライブする(バックドライブ)』打ち方について解説します。
なお、バックサイドにドライブボールを打たれた際の粒高ラバーでの返球方法は下記の4つの方法があります。(ペン粒の場合)
今回は③ドライブの打ち方について解説します。
まず初めに書いておきますが、相手のドライブがバックサイドにきた際に粒高ラバーでドライブを打つメリットは、ほとんどありません(笑)。
というのも、自分にとっては難しい打ち方であるにもかかわらず、相手にとっては返球がそれほど難しくないからです。要は費用対効果が悪いのです。
ドライブに対して粒高ラバーでドライブをするとどうなるかというと、回転は多少の上回転(トップスピン)です。回転量は少ないです。強烈な回転にはできません。
そしてスピードは遅いです。
相手が返しづらいと感じる場合があるとしたら、それは予想外に遅いボールに対してタイミングを外してしまうというケースでしょう。野球のバッターがチェンジアップに対してタイミングを外してしまうのと同じです。
もしこの打ち方を使うのなら、それは相手のタイミングを外すことを目的に使うのが良いでしょう。
打ち方のポイントは3つ。
- コンパクトに振る
- 鋭いスイングで振る
- 薄く当てる
この3つです。
コンパクトに振る
相手のドライブを打ち返すので、大きなスイングではそもそも正確にラケットに当てることができません。コンパクトに振ることで正確にボールを捉えるようにしましょう。
鋭いスイングで振る
ゆっくりとしたスイングで振ると、相手のドライブの勢いに負けて飛ばされてしまいます。鋭く振るようにしましょう。
そして粒高ラバーで鋭く振ると、ボールが粒の表面をズルっと滑ることで勢いを殺すことができます。これは粒高ラバーの大きな特徴です。ただしそれをやるには、次に挙げる『薄く当てる』ことが必須となります。
薄く当てる
粒の表面、粒の先端で薄く当てるようにしましょう。
たいていは空振りが怖くて厚く当たってしまいます。上手く出来ない場合は、空振りするつもりで振ってみましょう。
最初のうちは空振りするつもりでいても、当たってしまうことが多いでしょう。
空振りするつもりでいたのにラケットに当たってしまうとしたら、薄く当てようとしたら厚く当たってしまうものです。感覚と現実に誤差があるということです。まずはその誤差を認識するところからスタートです。
ちなみにこの打ち方をペン粒のバックでやるメリットは少ないですが、フォアでやるメリットは意外とあります。フォアの打ち方は別のページで解説します。
文:菅家雅治(卓球コーチ)
①ラケットを下ろす(カットブロック)
②押す(プッシュ)
③ドライブ
④当てるだけ